今朝のD新聞より。
「オール電化 灯油高で急増」とのこと。「オール電化は電気代が高くつく」という消費者イメージを一変させたのが原油価格の高騰だ。(中略)体力のあるH電力はコスト削減などで、昨年4月、今年7月の二回、逆に料金を下げた。この結果、H電力の試算では、オール電化住宅の光熱費は、一戸建て4LDK(4人家族)で、灯油セントラル給湯暖房機とガス厨房とを用いた場合よりも、年3万4000〜7000円程度安くなった。」とのことですが。

 これって、「体力のあるH電力」のおかげではあるのですが、本来、電気だって火力発電がメインである以上、原油高の影響は受けるわけで、将来的にホンマに大丈夫か?と感じます。まあ、この原油高だって永遠に続くわけではないという戦略に基づいての値下げ(→で、その結果オール電化住宅が増えているんなら勝ちだわね)でしょうけど、その前提に基づくのならば、じゃあオール電化にしなくてもガマンは一時では…、ということも考えられるし。

 家づくりや家の購入をお考えの方で、やはり主婦であれば気になるのが、メインのランニングコストを大きく左右する、エネルギーの問題にぶちあたると思います。私も、オール電化に憧れつつ、検討の結果、やっぱり都市ガス会社による家庭用熱電併給(コージェネレーションシステム「エコウィル」)を選択しました。オール電化だと、床暖房やお風呂の給湯のパワーに不安があり、その不安が最後までぬぐいきれなかったのです。また、製菓、製パンが好きなので、将来的にガスオーブンを使いたく、オール電化にしてしまうと、わざわざそのためだけにプロパンを用意しなくちゃなんですよね。そんなこんな、さまざまな事情で、やはり熱源を一つにしてしまうのは何かとリスキーだなあ、とも思いました。余談ながら「エコウィル」、その後、無事、補助金が下りました。よかったよかった。

 しかし、最近明らかになったパロマの事故のように、ガス機器による事故は最悪のケースとしても、真夏、地獄のように暑い古都の家の台所では、火を使うガスコンロよりも、効率よく熱を伝導させるIHクッキングヒーターの方がもしかしてよかっただろうか?などなどと逡巡したり…(完成してから悩んでも無駄ではありますが)。
 
「高齢者や集合住宅に的を絞ったH電力の猛烈な営業攻勢に悩まされている」(プロパンガス業界)、「灯油が導入されるはずだったマンションで、着工直前にオール電化へ切り替わる例が増えている」(業界関係者)などなどの記事も見え隠れします。営業さんに押し切られるのではなく、オール電化にしても、ガスのコージェネにしても、両者一長一短あるものですから、皆様何とぞ、時間を取ってしっかりお考え下さい。

Comment
おー、まさに!!我が家は毎日そのこと考えてます。
北国育ちの私、、ストーブは火が見えないと納得できん!!とも思うし、調理もやっぱり火が見えないと!と思っていたら、上記の新聞記事が。
 i子さんのおっしゃる通り、時間をかけてしっかりと考えたいと思います。
  • なごみみ妻
  • 2006/09/15 10:04
米国在住の友人によると、IHヒーターの予熱による猫のやけどが多いのだとか。(基本的に鍋が載っているとき以外は熱は発せられないことになっているのだけど、鍋を移動した直後などの予熱も結構熱い。見た目がフラットだから、猫たちがぴょーん、と飛び乗ると怖い)そんな事故を予防するためのIHヒーターカバーのようなものも多く販売されているようですが、そういったことも鑑みて、うちはガスのガラストップコンロにしました。やっぱり火が見えた方が自然だし、のりや干物をあぶったり、お餅を焼いたりも加減しやすいですしね♪

ガス会社も、電力会社も、それぞれにそれぞれの長所を営業する目的でのお料理教室を安価で開催していますから、納得がいくまで何度も参加されてみると良いと思います♪
  • i子
  • 2006/09/15 13:38
失敬、自己レスです。

×予熱→○余熱
  • i子
  • 2006/09/15 13:40
ご無沙汰です。
日本の発電における石油火力の割合って意外と低くて10%〜15%程度(電力会社にもよります)ですので、原油高の影響は比較的抑えられると思われます。まあゼロではないですけどね。それよりも、電力会社的には夜に余る電力を使ってうまいこと一儲け、もといビジネスをしたいというのがあるので、オール電化のランニングコストについては結構がんばるんじゃないでしょうか。
オール電化もコージェネも地域や家族構成やライフスタイルによってそれこそ各家庭ごとに向き不向き(と好き嫌い)があるでしょうから選択は難しいですね。まして一家の将来も見据えてつつ、世界経済(エネルギー価格)も見据えつつ、なんて。
個人的には「火を操ってこそ人類の証」だと思っているので(笑)炎が見える方が好きです。
(原人レベルの発想だ・・・orz)
  • たなか
  • 2006/09/15 17:38
はろー、お久しぶり〜。
火力発電の割合ってそんなに低かったっけ?…って思ったら、そうか、石油火力に限ってのことだったんですね。なるほど…。情報ありがとう!

設計当初、太陽光発電に憧れていたのですが、初期投資に対しての回収に時間がかかりすぎることなどから断念しました。これも、うまく補助金の下りる時期などだと良いのかもしれないけどね〜。それに、10年ごとくらいに補修も必要になるなんてことも聞くし。やっぱりまだまだ様子見ですね。

お料理は確かに炎が見えないと私も安心できない派なんだけど、IHクッキングヒーターの、揚げ物の温度を自動調節してくれる機能などは魅力といえば魅力。ただ、ガスでも鍋の温度検知は普通につくようになってきているみたいなので、このへんの差もせばまりつつありますね。
  • i子
  • 2006/09/15 19:08
非常にレアなケースですがIHクッキングヒーターって、ペースメーカー使用者は近づかないほうがいいという話を聞いた気が。

調べてみるとIH炊飯器でも問題がおきるようで。
http://www.jaame.or.jp/kanren/anzensei/02130185.html

最近のはどうなんだろう
そのへん、やっぱりまだどこまでがリスクがあるのかが未知数ですから、ちょっと怖い、っていう気持ちもあります。以前に「暮らしの手帖」でもIHクッキングヒーターに対してそう結論づけていた覚えが。

ちなみに我が家、炊飯器を実家にあげてしまったので、毎日ガス火+鍋でご飯を炊いています。タイマーさえセットしておけばそばに付いていなくていいし、炊飯器よりも早く、美味しく炊けるので、いまのところ不満なし。
  • i子
  • 2006/09/17 19:55





   
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