そうそう、そういえば北の大地では「運動会シーズン」といえば5月です。7年前の5月にこちらに渡ってきた時には違和感あったわあ。でも今はすっかり慣れました嬉しい爽やかで、北の大地のベストシーズンとも思います。

 私の経験では、運動会の日といっても、学校では普通に給食だったり、各自のお弁当だったのですけれど、北海道では「見学に来る家族とともにみんなでお弁当を囲んで」が主流スタイルのようです。(だよね?)
 スーパーにも行楽用品とともに「運動会用品」販売コーナーが設けられます。(「家族が見学に来れないご家庭はどうされるんですか?」と学校関係者に伺うと「…適当にお友達のご家庭に混ぜてもらう」とのことで。このへんの大らかさもなんとなく北の大地っぽい。)

 ただ、「運動会でジンギスカン」は「都市伝説」ならぬ「郡部伝説」ではないか、という説もあります。このへんも、いかがでしょ楽しい

 19歳にしてはじめて古都を離れ、江戸にて生活を始めたときに驚いたことの一つに、「おねぎさんの色が違う…」ということがあります。

 古都で、家のご飯として何も考えずに食べていたおねぎは、青くて柔らかいおねぎさん。
 それがよもや「九条ねぎ」なるエリア限定野菜だったなんて、思いもしませんでした。それほど、ねぎといえばこれ、という当たり前すぎる存在だったのです。

 そんな私がはじめて江戸のスーパーにて普通のねぎを見たときに「白いトコばっかりで食べれるトコないやん!」と思ったのは無理もないとお察し下さいませ。

 それでも、数日暮らすうちに「そうか…江戸のおねぎは白いのか…」と観念し、購入はしてみたのですが、古都のおねぎの感覚でさっと火を通しても、中まで柔らかくならず妙な食感で、「あんまり美味しくないなあ」と刷り込まれてしまったのでした。
 そんなこんなで、北の大地で主婦になってからも、おねぎを使うときにはなんとなく万能ねぎばかりを使っていた気がします。

 けれども、最近、毎日のように夕食がお鍋料理なので(体重増加と野菜不足の阻止のため汗)、ふと思い出して白いおねぎを入れ、くたくたになるまで炊き込んでみると、あら美味しい…。白いおねぎって、こうやって使うものだったんですね…。

 ここまでたどり着くのに11年もかかったか、私よ。The Long and Winding Road!

 しかし、そんなこんなでつらつらと昔のことを思い出すに、イモヅル式にいろんなことが思い出されて、微妙に大学生協の「ツナ冷麺」が食べたくなってしまいました。不思議。今でもあるのかな。

 本日の夕食には肉じゃがを作りましたが、北の大地に移って5年、すっかり私の中で「肉じゃが」の肉は牛肉でなくてはならぬ、という固定観念はなくなりました。むしろ豚肉の登板回数の方が多いような。時折、ラム肉でも作ったり。

 それは別に経済的な問題というだけではなく、なんとなく「とりあえず買い置きがある」ものが何か、ということによるわけですが…、

 カレーもしかり。
 古都時代は、カレー=ビーフカレーでしたが、最近は豚肉だったり鶏肉だったり、適当にあるものを使っています。

 先日、薄口醤油はやっぱり切らしちゃだめだわねー、と自己確認したばかりではありますが、薄口醤油は「これだけは譲れない」ポイントだとして、ほかではずいぶん北の大地ナイズされ、「まあこれもええもんよね」と譲れるようになってきたような気がします。

 そうそう、あと「茶碗蒸しの中に入っている、栗の甘露煮」。
 これにも慣れました。
 北の大地に移って早々の頃、どこかでいただいてあまりに驚き、一瞬吐き出しそうになりましたが(ごめんなさい!でもそれくらいショックが大きかったんです)、今や「ちょっとほっこり甘いものが入っててもいいもんだよねー」くらいに慣れつつあります。(でも、やっぱり銀杏のほうが美味しいと思いますが…)。

 いまだに、「お赤飯の上の甘納豆」には慣れていませんが、これもいつかは慣れる日が来るのかしら…?


 明日は七夕なので、わたくしと「う」も短冊に願い事をしたためました。

「家内安全・世界平和」

 ええ、これ以上の願いはございません。
 皆様のご家庭も、平安でありますように。そんな家庭がたくさんある世界でありますように。

 しかし、背後にある短冊がいいですね。「べんぴがなおりますように」って、稚い感じの筆跡ですのに、よほど悩んでいるのでしょうね。お若そうなのにお気の毒です。織り姫と彦星が願いを聞き届けてくれると良いですね。

 さて、子ども達も明日の七夕に向けてボルテージが高まっています。
 幸い、今年はわたしも「う」も、その時間帯は仕事で在宅していないので、子ども達のアタックを受けることはなさそうです。

▲民俗学的な資料

今日、またあらたに北の大地の単語と文化を学びました。

それは


「運命走」




 話の文脈から、多分運動会の種目なんだろうな、という推測はできるものの、周りの人がわいわいと話題にしている時に、私一人、うまく漢字変換できなくて「うんめいそう?ウン迷走?うん?」って目を白黒させていました。恥を忍んで、あのー、教えてください、と手を挙げると親切に教えてもらえました。借り人競争?みたいなもののようです。

 道産子にはポピュラーなんでしょうねえ…。


 海外生活も長くなったけど、まだまだ新たに知ることがあるなとしみじみ。
 こうやって一歩一歩、北の大地の主婦の階段を上っていく、私はいまシンデレラです。

 4年も経つと、北の大地のさまざまな文化もだいぶ理解できるようになってきたのですが、今日は「まだまだやな…」と呟くできごとがありました。

 お仕事絡みで、薬膳のお料理のお膳をいただいていたのですが、そのお献立は「おからのコロッケ」「根菜のきんぴらスープ」「アボカドじゃがいもサラダ」「玉ねぎ田楽」「草餅」でした。

 その際の「草餅」(画像矢印部分)って、i子にとってはデザート、です。


 しかし、一緒に召し上がっていた婦人の殆どが、他のおかずと同じタイミングで草餅を召し上がっていました。

 同じような体験が過去にもあります。

 ある、高齢の婦人が多い会合にて、小さなお弁当が出た際のことです。

↑こんな取り合わせの、炭水化物フルなお弁当だったのですが。

 この際の「おはぎ」って、デザート、ですよね?よね?よね?(自信がなくなってきた)

 でも、
 大部分の婦人がたは、他のシキリの部分と同じタイミングで、おはぎを召し上がっている。

 ちなみに、北の大地仕様のお赤飯だったので、豆はササゲやアズキではなく、金時豆の甘納豆でした。だからお赤飯も甘かった。この大地の人々は、甘いご飯やお餅も、お食事の一部分として食べることが多いのかしら…、というカルチャーショックを受けた次第です。

 そんなよなことを思い出し、まだまだ北の大地で私は異邦人、と自覚を新たにしておりました。いや、こういうカルチャーショックを、楽しんではいるのですけれどね嬉しい

 北の大地では、節分に落花生をまきます。

 って、北の大地で生まれ育ったら当たり前に思える風習かと思いますが、節分というと煎り大豆しか投げたことのなかった私が、関西から北の大地にやってきて初めての節分には、ずいぶんと面食らったのを覚えています。ちなみに、関西では、家の中から、家の外にまきます。ふふふ。

 また、落花生以外にも、個包装のチョコやキャンディなどもまくご家庭があるとか。それらのご家庭にそれぞれ伺ったところ「投げるのが落花生だけだと華やかじゃないから」とか「子どもが落花生だけだと拾いたがらない」とか、事情はさまざま(笑)。このあたり「面白そうな文化は抵抗を示さずにいいとこ取りする」という、開拓民の子孫の大らかさを感じます。

 最近は、それらの「投げ菓子」特設売場の中に,個包装のきび団子を見かけることが多くなりました。

 イカ市内にもいくつかきび団子メーカーがあるので、そういったからみかな?とも思うのですが、私の推測として「鬼退治→桃太郎→きび団子→節分にもよさそうじゃん?」っていう,連想ゲームのような販売戦略ではないかと思うのですが、いかがでしょうか…。

 ともあれ、こういう、異文化の流入(?)のあり方って、とても面白いなと思います。

 ちなみに、恵方巻きというのは,北の大地ではもともとそういった風習はなく,全国チェーンのコンビニエンスストアがもたらした風習である、というのが定説ですが、じつは関西においても、恵方巻きの文化というのは最近のもののようです。で、北の大地だけではなく、全国的に広まったのはコンビニの力が大きかったみたい。意外と歴史がないもんなんですね(笑)。

URL参考URLはこちらもどうぞ)
All about 「暮らしの歳時記」
Wikipedia「恵方巻」(検索してみてね)

 今日は用事で、某百貨店にておつかいをしていたのですが、かわいいキルティング素材のミディアムトレンチコートを見つけ、思わず試着までしてしまいました女
 でも、正直、トレンチコートを着る機会が随分減ったんだよね。とくにミディアム丈、ロング丈。通勤をする必要が無く、移動は車かチャリ。そうなるとショートのブルゾン的なものが一番活躍する。

 そういえば、ウールやカシミアなどのコートも、着なくなりました。関西ではよく着ていたんだけど…。雪国では、防寒にならないんですよね。首もとや、袖口から寒風が入ってくるし、防水力が弱いから。なので、長らく気に入って着ていたダッフルコートなども、結構処分し、代わりに、ダウンのジャケットが増えつつあります。特に、袖口がゴムですぼまっているものが重宝。丈はショートが有難い。これまた、冬は自動車の移動のみになりますから、ロングだともたつくのですよね…。

 あと、意識がまるきり変わったのは、「手袋」の存在。関西においてはオシャレ小物の一つとして、デザインだの色だのにこだわって選んでいましたが、北の大地においてのそれは、実用品というか消耗品。車の窓についた雪をはらいおとしたり、滑って転んだときにとっさにつく手を守ってくれたり…、とにかく、汚れるので、あまり上等なモノや、色の淡いモノは不向き。そしてこれもできれば防水であるにこしたことはないので、ニット素材よりも皮やビニールが○。今年は◆LG-01◆ レディース本革スエード手袋  発色が最高な今年色★ 2サイズあるので安心フィット...このお店で、オットのと私のと、色やサイズを取り混ぜて合計5組購入。

 外套だけではなく、中に着る服も随分替わりました。
 ざっくり目のセーター、は意外と着ません。
 なぜなら、動きづらい、洗いづらい、重い。
 取って代わったのは、フリース。
 しかも、厚手をもっそり着る、というよりは、薄手のものを数枚重ねる方がmore better.

 あと、半袖ニットをよく着るようになりました。関西などでは、ジャケットインにする以外では、いつ着るかタイミングをうしないがちだったんですけどね。
 家の中ではたいてい温かいので、半袖ニットに、フリースのベストなどをエプロン代わりにして家事をすることが多いです。(長袖ニットだと、家事の際、袖がもたつくのだ)。

 でも、だからといって、内地で役立つ服をすべて処分することもできないのは、突発的に起こりうる、関西での冬の法事などの際に着る服がなくなると、それはそれで不便だから、なのです。

 ともあれ言えるのは、防寒のポイントは、首元と末端(手先、足元、頭)。ここを押さえて温めると、とても効果的です。雪国ライフとはいえ、真冬に、外を5分以上歩くことって、実は機会は少ないですから結晶
 

 昨日のネタでもひとつ、異文化体験としてエントリーしときます。

北の大地の結婚式は一般的に会費制が多い」というのは有名な話。従って、立場の違いによって「ご祝儀いくら包もうか…」と悩むことはほぼありません。上司も、部下も、同僚も、兄弟姉妹、親戚、ともだち…どなたでも一律ぽっきり料金。なんて合理的。

 なので、何人お客様が来られても、主催者側としては何の心配もいらないわけで、このあたりもとても大らかな北の大地らしいお話。招待状に「ご同伴の方のお名前はこちらへ」と書く欄があるので、行きたい〜と思えば遠慮無く伺うことができます。

 招待する側、される側、双方、いろんな意味でとてもラクです。

 私が生まれて初めて見た「北の大地の結婚式」風景で覚えているのは、テレビドラマ「北の国から」の蛍ちゃんの結婚式の様子。カラオケがあったり、宴会モードだったりするのを「牧歌的だな〜」なんて見ていましたが、後年、まさか自分が同じ大地に嫁に来るとは思わなかったので、今さらながらにありありと思い出します。

 あと、これも北の大地特有?と思うのが、披露宴のなかで、職場や同志などから、ひな壇の新郎新婦に、贈り物を贈呈する儀式。なんか華やかで面白いです。

 何にせよ、ともあれ、本州式(北の大地的には「招待式」「招待制」とも言います)の、わりとかしこまった式や披露宴にも、伝統的な良さがありますし、また、北の大地式の、大らかでこだわりのない、皆でワイワイ楽しめる雰囲気も私は大好き。両方の経験ができるのでラッキーだな〜と思います。
 

 先日のエントリでも書きましたが、七夕コーナーが徐々にすごいことになりつつあります。


 よく行くスーパーも七夕コーナーを特設。ものすごい量の徳用菓子…。


 パインアメ1kg袋。(左隣の梅の飴ちゃんが普通の飴商品のサイズ)。生まれて初めて見ました。


 忘れちゃいけない「うまい棒」。もちろん徳用パック。これで300円だから確かにコスパはいい。


「雪の宿」「ぱりんこ」も、七夕仕様の簡易包装版。すごいわ。

 と、まあ、まだ2週間近くもあるのにすごい量が積まれていて、時折買うおかあさんもいるから不思議。子ども達も、こんなにカウントダウンな感じで煽られると、そら楽しみだよねえ…。

 と、理解はできるものの、やっぱり私もオットも、自分自身の子ども時代にこういう経験がないだけに、対応に戸惑うんですよね。なんていうか、まごつくっていうか。どれくらい仕入れようかとか、1人あたりどれくらいあげようかとか、よくわからんのです。

 関西の子どもがえべっさんに行って笹を買ってもらうみたいな感じなのかな…?うーんたらーっ 異文化コミュニケーションは難しい。


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